皆さま,こんにちは。元気でお過ごしでしょうか。 本日は当サイトの編集部が総力をかけて,皆さまにぜひ足を運んでいただきたい,とっておきの場所についてお話しさせていただきます。
東京都豊島区,巣鴨。「おばあちゃんの原宿」という愛称でおなじみのこの街には,いつ訪れてもホッとするような温かさが漂っていますよね。その街のシンボルであり,多くの方々に親しまれているのが,「とげぬき地蔵尊」の名で知られる「曹洞宗萬頂山高岩寺(こうがんじ)」です。
高岩寺では毎月「4」のつく日が縁日となっていて,いつも賑わっていますが,なかでも特別な日が年に3回あります。それが,1月24日,5月24日,9月24日に行われる「例大祭(れいたいさい)」です。
今回は,この歴史あるお祭りの魅力や,心温まる由来について詳しくお伝えしていきますね。ゆっくりとお茶でも飲みながら,読んでいただければ幸いです。
「とげぬき」の名に込められた,不思議で優しい物語
さて,まずはなぜ「とげぬき地蔵」と呼ばれているのか,その由来からお話ししましょう。皆さまの中には,すでにご存じの方も多いかもしれませんが,実はとても不思議なお話があるのです。
江戸時代のことです。ある女中さんが,誤って口にくわえていた針を飲み込んでしまいました。苦しむ彼女を見かねた「西戸(さいと)」という僧侶が,地蔵菩薩のお姿を印じた小さな御札(御影・おみえ)を彼女に飲ませたそうです。すると,彼女は針を吐き出すことができました。その吐き出された御札には,地蔵菩薩を貫くように一本の針が刺さっていたといいます。
このお話から,「体の中の棘を抜いてくれる仏様」として信仰が集まり,転じて「心や体の痛みを抜いてくださる」と信じられるようになりました。例大祭は,そんな慈悲深いお地蔵様に感謝を捧げ,皆さまの健康と幸せを願う,とても大切な一日なのです。
季節を彩る,例大祭の特別な風景
例大祭は冬,春,秋と年に3回開催されます。それぞれの季節で巣鴨の街は見せる表情を変えますが,お地蔵様を想う人々の熱気はどの季節も変わりません。
例大祭の大きな見どころといえば,本堂で執り行われる「大般若経転読会(だいはんにゃきょうてんどくえ)」です。 たくさんの僧侶の方々が,分厚いお経の束をパラパラと空中に高く掲げ,ダイナミックにめくる様子は,何度見ても圧倒されます。この時に巻き起こる風に当たると,一年の厄災が払われ,無病息災で過ごせると言われているんですよ。経本が宙を舞う音は,まるで私たちの心にある「とげ」を優しく払ってくれるようなそんな清々しい響きがします。
そして,高岩寺を訪れたら欠かせないのが「洗い観音」さまですよね。 正式には「聖観世音菩薩」とお呼びしますが,自分の体の気になるところと同じ場所を,心を込めて布で拭ってあげる。皆さまが一生懸命に観音さまを拭っているお姿を拝見すると,私まで心が温かくなります。例大祭の日は特に行列が長くなりますが,並んでいる間に隣の方と「どこが痛むの?」「お互い元気でいたいですね」なんて何気ない会話を交わすのも,この場所ならではの素敵な時間ではないでしょうか。
巣鴨地蔵通り商店街の,心浮き立つ賑わい
お参りを済ませたら,ぜひ商店街をゆっくりと歩いてみてください。 約800メートル続く「巣鴨地蔵通り商店街」は,例大祭の日にはさらに活気づきます。色とりどりの屋台が立ち並び,威勢のいい声が響き渡る光景は,なんだかワクワクして,足取りも自然と軽くなる気がします。
名物の「塩大福」は,もう召し上がりましたか? ほどよい塩気があんこの甘さを引き立てて,歩き疲れた体に優しく染み渡りますよね。また,巣鴨といえば「赤いパンツ」を思い浮かべる方も多いかもしれません。赤色は元気をくれる色。お地蔵様のご利益にあやかって,自分へのご褒美や,大切な方へのお土産に選ぶのも楽しいものです。
我々編集部から見ると,巣鴨の街は「古き良き日本」がそのまま息づいている場所に見えます。お店の人たちが「お父さん,お母さん,今日は良い天気だね」と気さくに声をかけてくれる。そんな人と人との繋がりが,このお祭りをより一層温かいものにしている気がしてなりません。
訪れる皆さまへの,ちょっとしたアドバイス
高岩寺へのアクセスは,JR山手線の「巣鴨駅」から歩いて5分ほどです。 都営三田線の巣鴨駅からも同じくらいの距離ですし,都電荒川線(東京さくらトラム)の「庚申塚停留場」から商店街を端から端まで楽しみながら歩いてくるのも,風情があっておすすめですよ。
例大祭の日は多くの方で賑わいますから,どうかお足元には十分お気をつけてくださいね。歩きやすい靴でお越しいただいて,疲れたら商店街にある喫茶店やお休み処で一息ついてください。巣鴨の街は,皆さまのペースでゆったりと過ごせるように優しく包み込んでくれるはずです。
結びに代えて
「とげぬき地蔵尊例大祭」は,訪れるすべての方の心に寄り添い,明日への活力を与えてくれるお祭りです。
病気や怪我だけでなく,日々の生活で感じるちょっとした不安や寂しさ……。そんな心の「とげ」をお地蔵様にそっと預けて,帰る頃には皆さまの笑顔がさらに輝いている。そんな一日を過ごしていただけたら,私たちもこれほど嬉しいことはありません。
次の縁日は,ぜひ巣鴨へお出かけください。 優しいお地蔵様と,元気な商店街の皆さんが,皆さまのことを待っていますよ。
皆さまの毎日が,これからも健やかで,笑顔あふれるものでありますように。心からお祈りしております。
おすすめのお土産
| 店名 | 主な名物・お土産 | 編集部からの一言メモ |
| 元祖 塩大福 みずの | 塩大福 | 巣鴨といえばここ。甘すぎず,ほんのり効いた塩気が絶妙です。 |
| 赤パンツのマルジ | 赤い肌着・靴下 | 「赤」は健康と元気の象徴。お孫さんへのお土産にも喜ばれますよ。 |
| ごま福堂 巣鴨店 | 杵つきごま・ごま菓子 | 香り高いごまは健康の味方。小分けの袋もあり,持ち帰りも楽です。 |
| 伊勢屋 | 豆大福・お団子 | 昔ながらの素朴な味わい。添加物を抑えた優しいお味が人気です。 |
| 手焼きせんべい 雷神堂 | 炭火焼せんべい | 職人さんが一枚ずつ丁寧に焼いています。香ばしい香りがたまりません。 |
安心のお休み処・休憩スポット
| 場所の名称 | 特徴・設備 | 休憩のポイント |
| 高岩寺 境内(ベンチ) | お地蔵様のすぐそば | お参りの余韻に浸りながら,少し腰を下ろすのに最適です。 |
| 喫茶 伯爵 巣鴨店 | 昔ながらの豪華な喫茶店 | ゆったりしたソファ席が多く,落ち着いてコーヒーを楽しめます。 |
| 巣鴨郵便局前 | 郵便局の休憩コーナー | ちょっとした椅子があり,待ち合わせや地図の確認に便利です。 |
| ときわ食堂 | 定食・お食事処 | 休憩というよりお食事ですが,新鮮なアジフライが絶品ですよ。 |

