RAIDで二重化していても,NASが起動しなければ意味がありません
こんにちは。masART STUDIOのカワグチです。この記事では,故障して起動しなくなったNAS(ネットワークで接続するハードディスク)からデータ救出の手順について備忘録を兼ねてご紹介します。
当スタジオでは,ファイルサーバーとしてRAID対応のNASを使用していました。仮に一台のHDDが故障しても,同時にもう一方のHDDが故障する可能性は低いという安易な発想です。しかし,これは非常に浅はかな考えでした。
すでに,NASの運用を開始してから5年は経過しています。そろそろ,交換する時期かなと考えていた矢先にNASの電源が突然落ちました。電源スイッチを一度切断し,再度電源を投入しても電源が入りません。うんともすんとも言いません。しかも,展覧会の直前です。このままでは,展覧会用の作品制作を続けることができません。さぁ,困りました。途方に暮れているとプラスチックが燃えたような臭いがしてきます。どうしましょう。プラグを抜こうと慌てて電源入力端子部分に手をまわすと,火傷しそうなくらい熱くなっています。おまけに電源ケーブルがベトベトします。NASの本体をひっくり返してみると,電源入力端子が溶けていました。どうやら,NASの電源装置が故障したようです。
火災にならなかったのは不幸中の幸いですが,それでもデータを諦めることはできません。近年,個人やSOHOでもBUFFALO社のLinkStationや,I-O DATA社のLAN DISKなどのNAS製品をご使用になる機会が増えてきていると思います。当記事では,故障したNASから個人レベルで対応できるデータ救出手順を備忘録として残します。当記事の手順がいまひとつ理解できない場合,当記事の手順では対応出来ない場合は無理をしないで専門家にご相談ください。
本稿は,masART STUDIOのBlog(2016年11月から2016年12月)に投稿された記事を再編集したものです。記述内容の加筆・修正にともない,一部のスクリーンショットを再取得しています。そのため,新旧バージョンの混在,画面上の時系列が矛盾している可能があります。あらかじめご了承ください。
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