こんにちは。masART STUDIOです。今回は画像編集や動画編集に便利なガジェットとして,Anker Power Expand 5-in-1 Thunderbolt 4 mini dock のレビューをお届けします。
この記事をご覧の皆さまの中にも,MacBook 本体の Thunderbolt 端子が足りない,ディスプレイやSSDをケーブル1本で接続したいと思われている方もいるでしょう。その悩みを解決するのがドッキングステーションです。豊富な端子を備えた製品も魅力的ですが,使うことがないだろうと思われる端子はいらない,シンプルなdockが欲しいというニーズも少なくはないかと思います。
今回ご紹介する Anker Power Expand 5-in-1 Thunderbolt 4 mini dock は、非常にシンプルな構成となっています。それでは、搭載ポートの詳細を見てみましょう!
搭載ポートについて
搭載ポート(前面)
前面にはコンピューターと接続する Thunderbolt 4 アップストリーム USB-C ポートと,USB 3.1 Gen 2 USB-Aポートが1つずつ備わっています。また,こちらの Thunderbolt 4ポートは,最大 85W の給電も可能となっています。
搭載ポート(背面)
背面には最大 15W の給電が可能な Thunderbolt 4 ポートが3つ,電源入力用のポート,電源スイッチがあります。Thunderbolt 端子を増やしたいが,余計なものはいらないと考えている方にとっては、理想的な構成といえるでしょう。
パッケージ内容
続きまして,パッケージ内容を見てみましょう。パッケージ内容は,Anker Power Expand 5-in-1 Thunderbolt 4 Mini dock 本体と,100W のACアダプタ,電源ケーブル (約1.2メートル),Thunderbolt 4 ケーブル (約0.7メートル) と,取扱説明書になっています。取扱説明書は日本語にも対応しています。
ご覧の通り、本体よりもACアダクターの方も大きいことがわかります。実際に重さを測ってみましょう。
重量の測定
本体
重さとは直接関係ありませんが,本体はオシャレなスーツケースのようなデザインで,非常にコンパクトですね。かつて,NTTドコモから発売されていたPDA「sigmarion(シグマ二オン)」を思い出します。重さは216gほどです。
ACアダクター
一方のACアダクターは約500g。本体よりダイナミックなボディですが,逆を言えばその分本体がコンパクトと言えるでしょう。
接続と配置
配置について
続きまして,接続と配置について見ていきましょう。今回はコンパクトな形状を生かし,ディスプレイの奥にあるワイヤーネットに,結束バンドで Mini dock を固定してみました。
Mini dock には,MacBook Pro 14インチと,27インチの4Kディスプレー,SSDを2台、HDDを1台接続しています。この状態で1ヶ月ほど使用していますが、特に問題は発生していません。今のところ,MacBookのスリープ復帰後にディスクレイが認識できなくなる現象も発生せず,ストレスなく使用でてきています。
また,本体を触れてみましたが,ほんのりと温かい程度で発熱も特に気になりません。ただ,夏場はどうなるかわかりません。
システム情報の確認
では,システム情報を開き,詳細情報を表示してみましょう。
まず,「Thunderbolt/USB4」から。ちゃんと,Thunderbolt機器として認識されています。ちなみに,Mini dock の下に表示されている「Envoy Express」は、Mini dock に接続している Thunderbolt 3 対応のSSD(バスパワーエンクロージャー)です。
次に 「USB」 の情報を開きます。バッファローのHDDと,KingstonのSSDが接続されているのが分かります。Thunderbolt対応のストレージと比べると速度は落ちますが,読み書きとも問題なくできています。
続きまして,「グラフィックスディスプレイ」に移動します。私は,ディスプレイの疑似解像度を 2560×1440 ピクセルに設定して使用しているため,5K UHD+ ディスプレイとして認識しています。こちらも,問題なく使用できています。
「電源」はどうでしょうか。84W で吸電されていますね。ハイエンドな MacBook Pro の場合,少々物足りないかもしれませんが,通常のノートPCでしたら安定して使用できるかと思います。
ストレージのスピードテスト
最後に Blackmagic Disk Speed Test を使用して,Thunderbolt 3 対応のSSDを,MacBook Pro本体に直接接続した場合と,Mini dock 経由で接続した場合のスピードを比較してみたいと思います。
5GB のストレステストを3回繰り返してみました。MacBook Pro 本体に直接接続した方が早いかと予想していましたが,とくに目立った差は見ることができませんでした。むしろ,Mini dock 経由の方が早いくらいです。
本体に直接 | Mini dock経由 | |
---|---|---|
1回目 | 1354.5MB/s | 1384.8MB/s |
2回目 | 1351.8MB/s | 1388.6MB/s |
3回目 | 1353.3MB/s | 1384.3MB/s |
本体に直接 | Mini dock経由 | |
---|---|---|
1回目 | 1467.7MB/s | 1472.9MB/s |
2回目 | 1452.8MB/s | 1432.2MB/s |
3回目 | 1417.6MB/s | 1449.8MB/s |
どちらも書き込みが1350MB/s,読み出しが1450MB/sほど出ているのがわかります。Thunderbolt 3 対応のSSD(エンクロージャー)としては遅い部類に入りますが,Envoy EXPRESS のメーカー実測値が最大 1500MB/s と謳っているので,十分な速度と言えるでしょう。実際に Mini dock 経由で写真や動画編集を行っていますが,遅いと感じたことはありません。
まとめ
この動画では,Anker Power Expand 5-in-1 Thunderbolt 4 mini dock をご紹介しました。シンプルなドッキングステーションをお探しの方にはおすすめできる商品です。候補の1つとしてご検討してみるのはいかかですか。
最後までご覧いただきありがとうございます。それではまた次回の記事でお会いしましょう。