4月– この4月はどんな記念日がある?注目のイベントを一挙紹介! –

4月は,新しい季節が始まり。気候もよくなり,外に出かけるのも楽しい季節。そのような中,忘れてはいけないのが様々な記念日。このコーナーでは,4月の注目すべき記念日を一挙に紹介!

祝祭日

昭和の日(4月29日)

国民の祝日のひとつ。昭和天皇の誕生日。「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」ことを趣旨に制定された。

昭和前半までは「天長節」と呼ばれていた。昭和64年(1989年)1月7日の昭和天皇崩御により,それまでの「天皇誕生日」であった4月29日は昭和天皇が生物学者であったことから「みどりの日」となり,平成19年(2007年)からは「昭和の日」に改められた。

二十四節気

清明(4月5日頃)

二十四節気のひとつ。4月5日頃。「清浄明潔」(万物が清々しく明るく美しいころ)という言葉の略。中国には清明節という祝日があり,ご先祖様にご加護と平安を祈る日とされ,家族そろって祖先の墓に足を運び、お供えをしたり、お墓の掃除をしたりする習慣がある。沖縄では「シーミー」と呼ばれ,中国と同様に先祖供養がおこなわれる。

穀雨(4月20日頃)

二十四節気のひとつ。4月20日頃。穀雨とは穀物の成長を助ける春の雨のこと。春の季節の最後にあたり,この時期に種まきをすると農作物の成長を促す雨に恵まれるといわれている。

お祭り

灌仏会・花祭り(4月8日)

釈尊の誕生を祝う仏教行事。日本では原則として毎年4月8日に行われ,花祭・花祭り・花まつりと呼ばれている。釈尊を本仏としない日蓮正宗等を除く多くの寺院で執り行われ,参拝者に甘茶がふるまわれる。

長浜曳山まつり(4月9日から17日)

滋賀県長浜市にて,毎年4月9日から17日に開催される長浜八幡宮の祭礼。京都の祇園祭,高山市の高山祭と並んで日本三大山車祭の一つに数えられる。昭和54年(1979年)に,長浜曳山祭の曳山行事という名称で重要無形民俗文化財に指定された。平成28年(2016年)には,ユネスコ無形文化遺産に登録された山・鉾・屋台行事の一つ。

信玄公祭り(4月12日の前の金曜日から日曜日)

山梨県甲府市において,毎年4月12日(武田信玄の命日)の前の金曜日から日曜日にかけて行われているイベント。都市祭礼の一つであり,行政主導による山梨県や甲府市のPRが目的である。例年15万人以上が訪れ「侍が最も多く集まる祭り」として平成24年にギネス世界記録に認定されている。

なお,大正8年(1919年)に創建された武田神社(信玄公を祭神とする)でも,信玄の命日にあたる4月12日に例大祭が行われている。

高山祭・春の山王祭(4月14から15日)

岐阜県高山市にて,毎年4月14~15日に開催される日枝神社の例祭(春の山王祭)。10月9~10日に開催される櫻山八幡宮の例祭(秋の八幡祭)を総称として「高山祭」と呼ばれる。「屋台(山車)」を曳いて市街を巡幸することから,京都市の祇園祭、埼玉県秩父市の秩父夜祭と並んで日本三大曳山祭・日本三大美祭の一つに数えられる。重要有形民俗文化財および重要無形民俗文化財に指定されている。

米沢上杉まつり(4月29日から5月3日)

山型県米沢市にて,毎年4月29日~5月3日に開催されるイベント。上杉謙信を祀る上杉神社,および上杉鷹山,上杉景勝,直江兼続ら祀る松岬神社の春の例大祭にあわせて執り行われる。メインイベントは、5月3日に開催される川中島の合戦。

犬山祭(4月の第1土曜日・日曜日)

愛知県犬山市にて,毎年4月の第1週の土曜日、日曜日に行われる針綱神社の春季祭礼。国の重要無形民俗文化財に指定されている。

かなまら祭り(4月の第1日曜日)

神奈川県川崎市にて,毎年4月の第1日曜日に行われる金山神社のお祭り。江戸時代に川崎宿の飯盛女らが性病除けや商売繁盛の願掛けを行った「地べた祭」に端を発する。現在では商売繁盛・子孫繁栄・安産・縁結び・夫婦和合などを祈願する祭りとして知られる。神輿に男根を祀っているため奇祭に分類されることも多く,昭和60年代頃にはエイズ除けを祭に結びつけたことが話題となった。平成28年(2016年)には3万人余りが来場し,そのうち6割は外国人だったという。

鎌倉まつり(4月の第2日曜日から第3日曜日)

神奈川県鎌倉市にて,毎年4月の第2日曜日から第3日曜日にかけて行われる春の観光イベント。昭和34年(1959年)から続く行事で,鶴岡八幡宮を中心に静の舞,流鏑馬,野点席などさまざまな催し物を実施。

年中行事

エイプリルフール(4月1日)

毎年4月1日には嘘をついても良いという風習。イギリスでは嘘をつける期限を正午までとされている。日本語では「四月馬鹿」,中国語では「愚人節」とも呼ばれる。

イースター(移動祝日)

磔刑にされたイエス・キリストが三日目に復活したことを記念するキリスト教の行事。「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われる。日本ではクリスマスやバレンタインデー,ハロウィンに続く第4のイベントとして注目され,イースター関連商品を販売する百貨店や菓子メーカーもあるが,季節的に花見や卒業・入学をはじめとする他のイベントが集中するため定着しない一因となっている。

記念日

駅弁の日(4月10日)

平成5年(1993年)に一般社団法人 日本鉄道構内営業中央会が制定。弁当の「弁」の文字が4と十の組み合わせにも見えること,「当」は10(とう)と読むことに由来。

フォントの日(4月10日)

平成29年(2017年)にアドビシステムズ株式会社(現・アドビ株式会社)が制定。一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。由来は,「4(four)と10(とう)」と読む語呂合わせから。当日は,アドビを中心に各フォントメーカによるイベントが実施されている。

パンの記念日(4月12日)

昭和58年(1983年)にパン食普及協議会が制定。由来は,天保13年(1842年)4月12日,伊豆国の韮山代官で西洋流兵学者であった江川太郎左衛門英龍が「兵糧パン」と呼ばれる「乾パン」を作ったことから。この日が日本のパン発祥の日とされる。その日を記念して,4月12日を「パンの記念日」,毎月12日を「パンの日」としている。

三重県民の日(4月18日)

明治9年(1876年)4月18日に,安濃津県と度会県が合併して現在の三重県が誕生。昭和51年(1976年)に県政100周年を記念して,4月18日を「県民の日」と定めた。